腐らない木
高耐久の酸化亜鉛含浸処理(別名:モックル処理 )とは

高耐久木材・腐らない木をお探しなら!
酸化亜鉛含浸処理 モックル処理!

環境にもっともやさしく、木でありながら木の短所を補える理想の技術。それがモックル処理です
これは、木材のための防腐注入処理名です。この処理をご存知ですか?何とも難しそうな処理名だけに敬遠されそうですが、別名「モックル処理」とも呼ばれています。ちょっと身近に感じられますね。

私自身、この処理に出会ったのは平成17年頃になります。それ以来モックル処理のファンです。平成18年にはモックル処理を支持する木材業者4社で宮崎ミロク協同組合を宮崎市に設立し、協力会社の工場内に処理設備を設け宮崎でもモックル処理が可能となりました。
首都圏は元より、四国地方においては既にこの処理は広く認知され、公共工事中心に積極的に採用されています。モックル処理と他の防腐処理の違いを知ってください。知れば屋外用木材にはモックル処理と確信頂ける自信があります。

モックル処理材は一般の防腐処理材ではなく、改質木材です。

薬剤の成分が白蟻やカビを殺すのではなく、木材内部で重合定着し、ある種の膜をつくり、白蟻や木材腐朽菌が木材を養分として吸収することを防ぐことにより、木材の弱点を克服し改質化させるところに最大の特長があります。

モックル処理は完全無毒の木材の為の安心処理です

モックル処理は、従来のように殺菌・殺虫力のある薬液を木材に注入すのではなく、薬液を木材内部で化学変化させて防腐・防蟻・寸法安定をもたらせる科学改質処理であり、モックル処理された木材は科学改質処理材です。
主な成分は、有機酸亜鉛・ポリエチレングリコールメタクリレートの2成分で加熱処理することにより、たがいに重合し木材に定着します。(酸化亜鉛含浸処理)

モックル処理液の主成分とその効果

成分有機酸亜鉛ポリエチレングリコール
効果防腐・防蟻膨張・収縮率の減少及び変色の減少
モックル処理された細胞

モックル処理液は、加熱・水分の蒸発により科学的に安定した難水溶性の樹脂に変化します。この化学変化により長期にわたって処理効果を維持させることができ、木材の耐用年数を延ばすことが可能となります。

従来の木材防腐処理

従来の薬液は、砒素化合物や、農薬等で使われていた殺菌・殺虫力を持つ物を木材防腐薬液に転用したものが多くありました。しかし、環境汚染との関連で、つぎつぎと使用が禁止されてきました。

現在ではCCA処理材廃棄の際の毒性が環境面から問題視され、ほとんど使用されなくなりました。また、クレオソート処理材においては健康上の問題から一般消費者への使用が規制されるようになりました。

モックル以外の現在の木材防腐処理方法はこちら

モックル処理は耐光性に非常に優れ、木材のもつ風合いを損ないません。

銅系の薬液で処理された木材は緑色に変色変してしまいます。しかし、モックル処理は無色の薬液を使用するため、木材の色合いを保ちます。また、溶剤には水を使用するため、異臭がすることもありません。表面のベタツキもなく、無処理と同様に加工することができます。

更に、木材のもつ本来のよさ(断熱性・保温性・吸音性・吸水性等)を長期間持続させることが可能です。
モックル処理に使用する木材は、主に国産(杉・檜)の間伐材を有効利用し、処理された木材の耐用年数は、設置条件によって異なりますが、なにも処理を施さない木材の約3~5倍(10~20年)程度と見込まれております。

モックル処理は環境にもっともやさしく、安全です。

モックル処理は人体に有害とされる重金属などは使用しておりません。使用する液の主成分に含まれている亜鉛は、生物にとって必須元素のひとつとしてあげられるばかりではなく、鉄製品のメッキ・電気製品の陰極等、日常生活でも多岐にわたって使用されています。また、その他の成分も繊維や化粧品などに使用されているもので、自然に優しく、安全性にも優れており普通木材と同様に安心してご使用いただけます。
さらに廃棄する際も、無処理材と同様に焼却処理が可能で環境汚染の心配がありません。

成分有機酸亜鉛ポリエチレングリコール
用途ゴルフボール
ベビーパウダー
紙おむつの吸収剤
化粧品・手荒れ防止用のームクリーム

モックル処理木材と金魚 モックル処理木材と金魚
▲金魚を使った安全性試験

モックル処理の注入方法及び処理工程

材料の受け入れ検査から加工場への出荷まで。

  1. 材料搬入
    木材(杉・桧)を受け入れする。
  2. 材料検査・材料セット
    受け入れした材料を、各等級に応じて検査を行う。
    含浸槽にあわせて、材料を効率の良い大きさにセットする。
  3. モックル処理
    1. 材料を含浸槽に入れる
    2. モックル処理液を、木材が浸るまで投入する。
    3. 減圧操作を行う。
    4. 所定時間の加圧操作終了後、タンク内部を常圧に戻す。
    5. 加圧操作を行う。
    6. 所定時間の減圧操作終了後、タンク内部を常圧に戻す。
    7. 減圧操作を行う。
    8. 所定時間の減圧操作終了後、タンク内部を常圧に戻す。
    9. モックル処理液を移送搬出する。
    10. モックル処理液注入済木材を搬出する。
  4. 養生
    モックル処理済木材を、直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管する。
    注入むらを抑える事及び、熱処理時間の短縮を目的とする。
  5. 熱処理
    乾燥炉にて蒸気加熱を行い木部内部の処理液を硬化させる。
    木材自体の乾燥は、生材より軽くなる程度で家具に使用する木材のような乾燥は行っていない。
  6. 材料出荷
    「5」の工程を終了した木材を加工場に出荷する。

モックル処理工場の様子

モックル処理工場 モックル処理工場

モックル商品の主な用途

街路・広場木レンガ・木タイル・照明灯・プランターボックス
修景施設花壇・灯籠・樹木保護・モニュメント・デッキ・木橋・砂場框
休養施設休息所・シェルター・日蔭棚・ベンチ・野外卓
遊技施設木製遊具類
便益施設塔時計・水飲み場・手洗い場・トイレ
管理施設門・フェンス・車止め・掲示板・標識・樹名板・くず箱・灰皿・護岸
その他特殊工作物・観覧席・健康器具・バーベキューハウス・ログハウス・コテージ等

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屋外で木を使う時の問題点とは

屋外に木を使いたいと思った時、皆さんの頭にはどんな事が問題点として浮かびますか?
いくつか想像できるものを挙げてみます。

  • 腐れる
  • シロアリによる侵食
  • 長持ちしない
  • 変色する
  • 傷が付く
    ちょっと考えただけでこんなに問題点がありますね。このような問題点から木材は屋外で使いづらいという結論に至ってしまうのでしょう。残念という他ありません。

    そこで、屋外用木材としてお勧めするのが酸化亜鉛含浸処理(モックル処理)という技術です。

モックル処理はどこに使われているの?
使用実績は年々伸びています

使用実績は実績を伸ばし続けています。広く知られている場所では、日向駅周辺のファニチャー(街灯・ボラード・ベンチ他)その他延岡市上崎橋の全木部・上鹿川森林公園内木部・日向市サンパークベンチ木部・宮崎市天満橋詰木部他・阿波岐ケ原森林公園・清武町運動公園・西米良城址公園・日南市稲荷下橋・小林市すきむランド・都農町九州自然尾鈴遊歩道白滝コース・延岡市城址公園・宮崎市生目古墳群案内板・北方町上鹿川森林公園・延岡市大瀬橋ベンチ・宮崎市大淀川取水開閉器カバー・宮崎市平和台公園・日之影町営樺木団地・延岡市方財保育園・延岡市ひので保育園、、、、県外・・・鹿児島市親子集いの広場・南さつま市休憩所・大分県旦の原保育園・鹿児島市住宅展示場アイフルホーム・東京日本橋福徳の森・鹿児島県加治木ゆなの木保育園他多数採用されています。

木と合成木材とコンクリートどれを選びますか?

木がふんだんに使われている空間はどこか落ち着いて、上品。だと思いませんか?
最近では、本物そっくりの合成木材という物もありデッキ材等で見かける事もありますが、素足で降りた感触はやはり物足りなさを感じます。やはり本物に勝るものは有りません。
直接、触れる所は天然木で仕上げて頂きたい。モックル処理が屋外での高耐久を実現させます。

確かに、屋外で木材をそのまま使用するには数々の問題点がございます。
これらの問題点を解決するのがモックル処理です。もっと積極的に安心して屋外で木材を活用して下さい!
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